指数平滑移動平均線(EMA)を徹底解説

誰でも簡単に活用できる指数平滑移動平均線(EMA)を徹底解説!

バイナリーオプションを含む短期トレーダーには、今すぐ試して欲しいテクニカル分析、それが指数平滑移動平均線(EMA)です。このテクニカル分析は、直近の価格を重視しているため、反応が速いというメリットがあるからです。この記事では、誰でも簡単にこの分析ツールを利用する方法を解説していきます。なお、利用時にデメリット、注意点もあるので、絶対に知っておくべき指数平滑移動平均線(EMA)の知識をマスターして、あなたのトレードの成功に役立てていきましょう。

目次:

  1. 指数平滑移動平均線(EMA)とは?
  2. 指数平滑移動平均線(EMA)の見方・読み方
  3. 指数平滑移動平均線(EMA)の計算式
  4. 指数平滑移動平均線(EMA)の設定方法
  5. 指数平滑移動平均線(EMA)の使い方
  6. 指数平滑移動平均線(EMA)と他のインジケーターの組み合わせ
  7. 指数平滑移動平均線(EMA)利用の注意点
  8. まとめ
  9. よくある質問

指数平滑移動平均線(EMA)とは?

聞いたことあるかもしれませんが、単純移動平均線など、「移動平均線」にはいくつかの種類があります。今日お話しするこの記事のEMA(指数平滑移動平均線、Exponential Moving Average)は、他の移動平均線よりも特に投資対象物の時間軸データを滑らかにし、そして直近のデータに反応しやすく、価格予測においてとても便利に利用できることからバイナリーオプションやFX、仮想通貨、株式トレードなど様々なトレードで使われるテクニカル分析です。

これを理解するために、まず基本的な「移動平均線」の概念から説明します。移動平均線とは、一定期間のデータを平均化して、それを繰り返し行うことによりデータを滑らかに行う方法です。

例えば、投資対象物の10日間移動平均線を計算する場合、最初の10日間の平均値を求め、次に2日目から11日目までの平均値を計算し、このプロセスをデータ全体で繰り返します。これにより、日々の投資対象物の価格変動を滑らかにして全体のトレンドを見やすくします。

指数平滑移動平均線(EMA)は、この基本的な移動平均線の考え方を一歩進めたもので、より最近のデータに重みを多く置くことで、現在のトレンドをより敏感に反映します。

つまり、EMA(指数平滑移動平均線)は最新の価格変動に対してより反応が良く、古いデータほど影響が少なくなるように計算されます。

EMA(指数平滑移動平均線)の主なメリットは、データの最新の動きに対する感度が高いことです。これにより、投資家やトレーダーは価格の動きやトレンドの変化に対して迅速に対応、テクニカル分析として利用することが可能になります。

これらが理由で、バイナリーオプショントレードを含めた短期トレーダーにとって、とても役に立つのが指数平滑移動平均線(EMA)なのです。

指数平滑移動平均線(EMA)の見方・読み方

指数平滑移動平均線 見方はとても分かりやすいので、多くのトレーダーに利用されています。

EMA(指数平滑移動平均線)、選択した期間にわたる価格の平均値を示し、時間が経つにつれて滑らかに更新されていきます。

指数平滑移動平均線 読み方、見方として、線が上向きなら、価格が上昇傾向にあることを示し、下向きなら価格が下降傾向にあることを示します。

EMAの傾向(トレンド)の判断として、EMAを使ってトレンドを判断する一般的な方法は、EMAの傾きを見ることです。EMAの線が上昇している場合、投資対象物のマーケット(市場)は上昇トレンドにあると理解します。

EMA 上昇トレンド

逆に、EMAの線が下降している場合は、マーケット(市場)が下降トレンドにあると理解します。

EMA 下降トレンド

EMAの線が平坦な場合、マーケット(市場)は横ばい(レンジ相場)であると判断します。

トレンドの変化のシグナルとして、EMAの線が方向を変えるとき、それはトレンドの変化を予想していきます。例えば、EMAが下降から上昇に転じた場合、それは価格が下降トレンドから上昇トレンドに変わる可能性があるというシグナルと理解します。

EMA 下降トレンドから上昇トレンドに変わる

指数平滑移動平均線(EMA)の計算式

指数平滑移動平均線(EMA)の計算、求めたい期間の価格データを全て足し合わせ、データの数で割りますが、ポイントとなるのが、特に「新しい情報」に重点を置きます。

指数平滑移動平均線(EMA)の計算には、単純移動平均線(SMA)の計算も利用していきます。

例えば5日間のデータが合った場合、5日目が単純移動平均線と同じ計算で、6日目以降は前日の値に当日の値を加えて計算します。

【指数平滑移動平均線(EMA) 計算式】

計測期間データ:対象期間における終値の平均(単純移動平均線)

新しいデータ:計測期間データの指数平滑平均+平滑化定数*(新しいデータ終値-計測期間データの指数平滑平均)

平滑化定数とは=2÷(期間+1)

指数平滑移動平均線は全てのデータを計算対象とし、古いデータが計算から外れることなく、常に新しいデータを加えながら計算、そして「新しい情報」に重点を置いていることから、直近のデータを2倍にして計算します。

【指数平滑移動平均線(EMA)計算例】

1日目10ドル
2日目11ドル
3日目12ドル
4日目13ドル
5日目14ドル
6日目(当日)15ドル

この5日間の単純移動平均(SMA)を最初のEMAとして使います。SMAはこれらの価格の単純な平均ですので、(10+11+12+13+14)/5=12です。

5日目のEMAは12ドルです。

次に、6日目(当日)の投資対象物の価格が15ドルだったとします。5日間のEMAを計算するには、まず「平滑化係数」を求めます。これは2/期間の数+1で求めることができます。

この例ですと、

2/(5+1)=1/3となります。

次に、この平滑化係数を使って、5日目のEMAと6日目の投資対象物の価格から6日目のEMAを計算します。計算式は次のとおりです

計測期間データの指数平滑平均+平滑化定数*(新しいデータ終値-計測期間データの指数平滑平均)

この例の場合、計算は、

12+1/3*(15-12)

この計算結果から、EMA値は13ドルとなります。

これらの計算を毎回繰り返すことで、EMAは最新の価格変動に敏感に反応しつつ、過去の価格情報も考慮に入れて更新されていきます。

なお、計算式を用いてこのように見てみると難しく思えるかもしれませんが、これらの計算全てはテクニカル分析ツールが自動で全て行ってくれますからね!

指数平滑移動平均線(EMA)の設定方法

指数平滑移動平均線 設定方法をブビンガバイナリーの無料で利用できるテクニカル分析ツールで解説していきます。

(1)まずはブビンガバイナリーへアクセス、

トレード画面の下部の「棒グラフボタン」をクリックしましょう!

指数平滑移動平均線 設定

そして「新しい」セクションになっていることを確認し、「EMA」をクリックします。

(2)指数平滑移動平均線 設定値画面では期間の入力をします。

EMA インジケーターの設定 ブビンガバイナリー

期間は次のような設定値が目安です。

  • 短期移動平均線:20
  • 中期移動平均線:75
  • 長期移動平均線:200

チャート上には、EMAとして、この設定を繰り返すことで、短期移動平均線、中期移動平均線、長期移動平均線を選んで2つや3つ表示することができます。

最後に緑色の「表示ボタン」をクリックすることで設定は完了です。

ピンク入りの折れ線がEMAです。

指数平滑移動平均線 見方

なお設定値の修正は、「新しい」セクションのとなりの「追加済み」セクションで既存設定の修正が可能です。

指数平滑移動平均線(EMA)の使い方

指数平滑移動平均線 使い方として、まずは短期移動平均線の設定値は「20」、長期移動平均線は「200」で設定しましょう。

これで2つの指数平滑移動平均線(EMA)が出現します。

短期EMA(20日)と長期EMA(200日)の解説

まずはそれぞれの短期、長期EMAの役割を解説します!

短期EMA(20日)

過去20日間の価格データに基づき計算されるEMA、短期間のマーケットトレンド(傾向)や市場心理学が反映されます。短期EMAは価格変動に対する反応が早く、マーケットの最新の動きを捉えやすいです。

長期EMA(200日)

過去200日間の価格データに基づいて計算され、長期的なマーケットのトレンド(傾向)を示します。価格の大きな変動には鈍感で、より安定したマーケットの方向性を示します。

指数平滑移動平均線 使い方 トレンド分析

トレンド分析のサインは重要です!上昇傾向のトレンドのサインと下降傾向のトレンドのサインをトレードで活かしましょう。

上昇トレンド(傾向)

短期EMA(20日)が長期EMA(200日)よりも上に位置する場合、これはマーケットが上昇トレンドにあることを示しています。

指数平滑移動平均線 上昇トレンド

下降トレンド(傾向)

短期EMA(20日)が長期EMA(200日)よりも下に位置する場合、マーケットが下降トレンドにあることを示しています。

下降トレンド(傾向)EMA

EMAのトレード戦略

トレード転換のサインを見逃さないようにしましょう。これらは重要なサインとなります!

ロングポジション(買い)

ロングポジション(買い)EMA

短期EMAが長期EMAを上向きにクロス(ゴールデンクロス)した場合は、買い(ロングポジション)と予測します。これは、上昇トレンドの始まりと理解するサインとなります。

ショートポジション(売り)

ショートポジション(売り)EMA

短期EMAが長期EMAを下向きにクロス(デッドクロス)した場合は、売り(ショートポジション)と予測します。これは、下降トレンドの始まりと理解するサインとなります。

指数平滑移動平均線(EMA)と他のインジケーターの組み合わせ

EMAを使った分析は、他のテクニカル分析ツールと組み合わせて使用することで、より精度の高いトレード判断が可能になります。ここでは他のEMAと相性の良い他の分析ツールを見ていきましょう。

RSI(相対力指数)

RSIは、投資対象物が「買われ過ぎ」か「売られ過ぎ」かを判断するためのテクニカル分析ツール、インジケーターです。0から100までの計測値で表示され、通常、70以上が「買われ過ぎ」、30以下が「売られ過ぎ」とされています。

RSIとEMAとの組み合わせ

EMAが上昇トレンドを示している時にRSIが70以上になると、価格が高すぎる可能性があるので注意が必要です。逆に、EMAが下降トレンドを示している時にRSIが30以下になると、価格が安すぎる可能性があり、買い時と予測します。

(2)ストキャスティクス(Stochastics)

ストキャスティクス (Stochastics)は、投資対象物の価格が特定の期間内での高低範囲のどのレベルにあるかを示します。こちらもマーケットにて投資対象物が「買われ過ぎ」か「売られ過ぎか」を判断するのに役立ちます。

ストキャスティクスとEMAとの組み合わせ

EMAが上向きでストキャスティクスが「買われ過ぎ」ゾーン(通常80以上)にある場合、利益確定のタイミングと予測します。反対に、EMAが下向きでストキャスティクスが「売られ過ぎ」ゾーン(通常20以下)にある場合、買いのチャンスと予測します。

その他にもボリンジャーバンドやMACDという代表的なテクニカル分析にて、中央線をEMAにすることで、トレード分析に活用できるので、EMAをこのようなテクニカル分析でも利用していきましょう!

指数平滑移動平均線(EMA)利用の注意点

ここでは指数平滑移動平均線(EMA)の注意点について解説していきましょう。

最新のデータに強く影響される

EMAは短期的なちょっとした短期的な価格の「ノイズ」に反応し過ぎてしまうこともあります。「ノイズ」をご存知でしょうか?「ノイズ」とは、投資対象物の価格データの中の小さな、一時的な変動のことです。一時的なニュース、市場の憶測、小規模な取引などによって発生する、本質的な傾向(トレンド)ではなく、日々の小さな一時的な上下動を指します。この敏感さには、EMA(指数平滑移動平均線)使用する際には注意が必要です。

複数のEMAを利用する

EMAを利用する際に、どの期間を基準にするか(例:20日間、75日間、200日間など)を決める必要があります。短い期間を選ぶとEMAはより敏感になりますが、長い期間を選ぶとより滑らかで安定したトレンドラインを表示します。複数のEMAを利用してトレード分析に役立てましょう。

複数のテクニカル分析との併用

EMAは便利な分析ツールですが、マーケットは複雑なためEMA一つの分析ツール、インジケーターだけで解析することは難しいです。より確かな分析やトレード決定を行うためには、EMAを他のテクニカル分析ツールやインジケーターと組み合わせて使用しましょう。

ファンダメンタル分析も取り入れよう

複数のテクニカル分析との併用はとても大切です。そしてファンダメンタル分析も重要で、ファンダメンタル分析とは主要な経済ニュース要因や要人の発言等もトレード戦略に入れるということです。ファンダメンタル要素もトレードにおいての予測に取り入れていきましょう。

遅延性に注意

EMAは、過去のデータを基に計算されるため、実際の価格変動に対して若干の遅れが生じることがあります。この遅延性は、トレンドの転換点を正確に捉えるのが難しくなる原因となることに注意しましょう。これを解決させる方法として、他のテクニカル分析ツールやファンダメンタル的な市場のニュースなど、複数の情報源を参考にしましょう。

まとめ

「バイナリーオプショントレーダーにとって、とっても便利なEMA(指数平滑移動平均線)、あなたは既に利用していますか?」

EMA(指数平滑移動平均線)はトレーダーにとって、なくてはならないとても便利なテクニカル分析、インジケーターです。

まだ使ったことがない方は、今すぐ利用しましょう。

そこでお勧めなのが、誰でも簡単に利用できるブビンガバイナリーのデモトレードです。

ブビンガバイナリーのデモトレードは、本番トレードと同じトレード画面で、多くのテクニカル分析がお試しで利用できます。

もちろん指数平滑移動平均線(EMA)を利用可能です。

テクニカルトレードを利用することで、セオリー通り、戦略を持ってトレードを行なっていきましょう。

これを行うことで、偶然成功したや、単に運だけに頼るトレードを卒業しましょう!

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指数平滑移動平均線(EMA)を利用して、多くのトレードを成功させて、多くの勝利金を手に入れましょう!

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よくある質問: 誰でも簡単に活用できる指数平滑移動平均線(EMA)を徹底解説!

🟦 Q) EMA(指数平滑移動平均線)とは?

A) EMAは、特に株価などの時間に沿ったデータを滑らかにするテクニカル分析ツールです。他の移動平均線と比べて、EMAは最近のデータに重点を置き、古いデータよりも新しいデータの変動に敏感に反応します。これにより、現在のトレンドをより敏感に捉えることができ、投資対象物の価格予測に役立ちます。

🟦 Q) EMAの見方・読み方は?

A) EMAは、選択した期間にわたる価格の平均値を示し、時間が経つにつれて滑らかに更新されます。EMAの線が上向きなら価格が上昇傾向にあり、下向きなら下降傾向にあると判断します。EMAの傾きや、線が方向を変えるポイントを見ることで、トレンドの変化を予想することが可能です。

🟦 Q) ブビンガバイナリーでは、EMA(指数平滑移動平均線)を利用して、トレードできますか?

A) ブビンガバイナリーユーザーが無料で利用できるテクニカル分析ツール、インジケーターでEMA(指数平滑移動平均線)を簡単に利用することができます。デモモードにも対応しているので、どうぞお試しください。

🟦 Q) 指数平滑移動平均線 設定方法は?

A) EMAを設定する際、一般的には、短期EMAには「20」、長期EMAには「200」などがよく使われます。この期間の選択により、EMAの反応の敏感さが変わり、短い期間を選ぶほど価格の変動に対して敏感になります。

🟦 Q) EMAの使い方は?

A) EMAを使う際には、短期EMAと長期EMAを組み合わせる方法が一般的です。短期EMAが長期EMAを上向きにクロスする「ゴールデンクロス」は、上昇トレンドの始まりを予測し、下向きにクロスする「デッドクロス」は下降トレンドの始まりを予測します。

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ジョージ 喜多川

明治大学 経営学部卒業、大手金融機関に新卒入社。その後投資顧問会社に転職。アナリストとして国内外のマーケット動向分析に従事。 当ブログでは、チャートとインジゲーターの解説を得意としています。金融市場での経験を活かし、読者の方々にバイナリーオプション取引において重要なテクニカル分析の理解を提供しています。常に最新の市場トレンドやトレード戦略について研究を重ね、分かりやすい説明を心掛けています。 趣味はランニング、キャンプ、音楽フェスなどです。

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